2015年3月1日日曜日

ポレポレ東中野「千年の一滴」を観た


 今日は映画の日。1700円→1000円ならば!ポレポレ東中野へレッツゴー12時半開演に間に合った。
「千年の一滴」を観た。和食文化の「出汁」と「醤油」にスポットを当てた映像とナレーション。出汁は旨味成分を映像で追った。知床海岸の昆布漁をカメラが捉える。そして鰹節は鹿児島県枕崎へ。薫製して黴びをまぶす。曹洞宗の寺院の厨房へカメラが入る。一汁二菜。肉食厳禁。ここでは出汁に椎茸..。祇園の料亭に和食の粋が総合芸術として花開く。第二章は「醤油」である。洛中にただ一つの醤油製造の会社がある。黴。オリゼという日本にしかない黴である。古からの知恵によって黴を選別していくうちに突然変異も重なり生まれた。しかも種麹屋さんは門外不出の継承を代々行って来た。日本酒の醸造で言えば酵母である。協会7号、9号がポピュラーである。
 このドキュメンタリーの素晴らしいところはイマジネーションという派生的なイメージを映像で丹念にそして独特のアングルで立体化していることだ。黴の微細な成長映像や海底の昆布の蠢きや祇園料亭の料理人の眼差しやお造りの真鯛の刺身の切断面などが素晴らしいのだ。スローモーションやクローズアップによる映像文体が観客の既存のイメージをより鮮烈に喚起する。映像による旨味成分によって効果が相乗性を帯びる。



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