2023年7月8日土曜日

ラミティエ@高田馬場へ行く。

 

2023.7.7金曜、ラミティエ@高田馬場へ行く。七夕の夕刻だけどかなり明るい。日の入り19時の残光まぶし。梅雨の晴れ間の晴れ渡って。気分も上々だ。地下鉄東西線高田馬場駅から早稲田通り沿いを歩く。学生たちも夏休み。なにせ年間半分は休日の極上特権。その教員たちは教育産業の頂点に君臨する遊休族だ。自らの専門分野の研鑽に勤しむしかも学問を教授する彼らの栄光。冷涼な保養地で来季の外書購読の予習準備の翻訳を完了させゼミ生や院生たちを招いての知的討論を交わす別荘での豪華な避暑生活。宮本輝『避暑地の猫』を参照されたし。最新刊『よき時を思う』も是非とも拝読あれ。最高の人生の晩餐を描き切る渾身の書であるね。

 今は平野啓一郎が描く『三島由紀夫論』を日々堪能している。いやはや大著ですな。立花隆の『天皇と東大』で味わった若しくはボラーニょ『2666』やピンチョン『重力の虹』などの長編小説でも味わった作者が自らの人生を鳥瞰して書き上げるムードその気迫を感じさせる。感謝しかない感動の読書。


 今夜はどんな宴となるのやら。


誰もいないわけでもない。すでに先客入店の後続へ。


ムーディーなイルミネーションの照明。
さてどんな。




マスカットの誠に果実な味わいと冷涼なテイストでぐびぐび。


ワインの慈しみ。

冷静な冷製をば。

スープって命を育む。

まろやかな余韻が残響よろしく。

大好きなマストの逸品。
サバのミニマム
オリーブの色彩の異彩

飴色のオニオンが実に主役だと思われる。

白が高速で消費されてカルパの前にこの赤のお出まし。

ぱんもぱくぱく。

「カルパッチョの厚みではないんですけれど」
さすが往年のラミティエのボリューミーさをヘリテージさせての。

マグロ族に暗躍とでも言うような。

今夜はステーキではなくこの牛頬と脛の赤いワイン煮込むをば。

最高傑作の料理であるのね。

「フィットチーネはいかがですか?」
「はい」

この滋味なるソースを余すところなく。
茹で加減最高の麺めん。


ヌガー。
真夏の夜のヌガー。

デザートって別れの挨拶。
でも次なる宴の祝祭序曲。

あぁ満足の夜は。



いつ見てもこの噴水は金満の滝にしか見えぬ。




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