2015年2月26日木曜日

「日本人は人を殺しに行くのか-戦場からの集団的自衛権入門」を読む


 本書は簡易な文体ながらこの国の安全保障の行方を考える為の具体的な提言がある。やはり九条という武器を行使して同盟国アメリカを助けるのが良さそうだ。
 しかしながら日米安保条約へは本質的な批判はない。その現実的展望として中国も北朝鮮もアメリカの存在で抑止されている。
 でも他国への「集団的自衛権行使」という現実がいかなる事態の悪化で決定実行されるかはもう現政権のチェックも秘密保護法によって阻まれてしまうだろう。
 平和の為に戦争する。今の国連の枠内での法的根拠は「集団的自衛権」であり海外派兵はすべて平和目的だった歴史的事実は重大である。自衛権という概念がいつも戦争推進の理屈になっていた。「平和」それは戦争がないこと。平和の手段が戦争は本末転倒なのだが現実は厳しい。最終戦争は人類の破滅であるわけだし。
 軍産複合体が日本にも産声を上げた。軍需産業は戦争を待望する。元々日本国民は好戦的な歴史がある。ある日、国民が沸騰する日が来るのかもしれない。殺す事なかれ...。




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