2014年10月23日木曜日

雨の猫ちゃん・「天皇と東大」


「天皇と東大」第二巻を読んだ。個人的に日本の現代史、特に昭和の時代に興味があって、東大の教授や学生たちの運動が左右両翼に別れたそれぞれの源流をなしていることやあの国家破滅の戦争へ何故に突き進んでいったかの戦争原因とその責任を「東大」に求める支店視座から著者立花隆の文献漁食の凄まじい執筆が暴いていく。国家革命と国家改造とやはり時代背景は暴力という直接行動が言論や大衆啓蒙を吹き飛ばす起爆剤となった。井上日召らの血盟団が事件を起こすあたりの記述は実に読み応えがあった。ナショナリズムという環境概念は民衆大衆の底辺に蠢くマグマであり、それを「天皇」と三島由紀夫は語名付け自らの「革命」を東大で語っているけれど。大学と時代、大学と社会運動、そして知識人の問題、様々に考える材料となろう一書であるね。


朝方、雨が降って気温も下がってハイエナ君は雨宿り中である。

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