2015.7.25土曜。この日は隅田川で花火大会があった。猛暑猛暑。茹だるようなダレるような気違い沙汰の暑さ。駅の構内は呆然たる熱気だった。車両は極楽だったが。
渋谷の街はサマーな連中で溢れ返っていた。開放感とも違う閉塞感を打ち破ったとも違う惰力な慣性...。都会の日常性を淡々と人々が生きていくありきたりの週末リズム。
隅田川「花火」を見る人、「火花」を読む人。祝!芥川賞。ピース又吉は芥川賞受賞作家となった。幸運な出来事であろう。総ジャーナリズムなメディア挙げての祝祭である。僕も読んだ。「テーマ」も「文体」も、その「お笑い」もその「芸人」も真新しさはない。死もない、性愛も無い。ただまじめに「お笑い」を追求する二人。お笑い芸人の書いた「お笑い小説」。最後の方で先輩師匠が豊胸手術したのが面白かった。そこに「何故?」はない。お笑いもない。たぶん、作者は書いてしまっただけだろう。ネタを書くように小説を書く。映画「火花」をみたい。主演はもちろん芥川賞受賞作家である。
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