2018.8.13月曜。お盆突入。凄い雷雨だった。上がってふらり。BARU東中野GRILLへ行く。さすがに雨上がり。帰省とかで人出も少ないのかな。お店も今日から連休のところもあるみたい。この休みはお家でのんびりがいい。
丸谷才一「横しぐれ」を読了した。昭和の放浪俳人種田山頭火を絡めた文芸ミステリー。「横しぐれ」という語句に甚く感動した乞食僧の物語。知人先生と実父が旅先の四国で急な大雨の間、店に居合わせた孤独な老人と談論風発。先生は古文が専門だから「横しぐれ」なる枕語を使ってそとの天気を描写した。感興を呈した僧はそのまま雨の中へ走り去った。そんなエピソードを死期迫った父から聞かされた主人公の男は大学で日本文学しかも中世を研究する教授だ。時期といい場所といいその乞食僧こそ放浪の俳人山頭火に違いと大胆な仮説を立てる。そしてブッキッシュな探索が始まる。この文学ミステリーのこの上も無い愉しさ。何故吟行を破滅的に行うのか。俳人は何故乞食が多いのか。
本作は作者晩年の傑作「輝く日の宮」の先駆けのような逸作だ。源氏物語の謎を小説のプロットそのものに忍び込ませ滲み出しながら物語は展開する「日の宮」。実はこの「横しぐれ」にはもう一つのテーマがある。反軍である。先の大戦への厳然たる意思。その作者の通奏低音がしっかり響く。文芸表現者が決しておかしてはならない掟の門である。
おいしい。
生地も厚くて熱々よ。
ほぼ満腹満足。
出し巻きタマゴっていいね。
ハイボールで〆。
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