2018年1月13日土曜日

会席料理の岸由@小滝橋へ行く。河豚を喰らう。


 2018.1.12.金曜。大好きな岸由へ行く。ふぐをそろそろ食べたいなぁと思っていた矢先の吉報であり朗報、早速伺った。
 遠路遥々でもないけど。至近距離でもないけど。生活圏と馴染みのお店の時空間の隔たりは何かしらの意味もあるのかもしれない。妙なるタイミング。一期一会。千載一遇..言葉とお料理の不可思議な関係を感じながら。

















 鮃の押し寿司

 8号酵母




 幽玄の白子。

 湯気湯気。

 外皮をパリ、中はジューシー。

 山椒の鮮やかな彩り。
ほのかな香り。
 ふぐ刺し。

安吾のエッセーを思い出しながら。
魯山人の至福を想像しながら。
 かの天才はふぐに狂った。
毎日河豚を喰らった。
どうです?
このシコシコ感。
 このコリコリ感。

 楽しき河豚..。

 きもと..。

 ぬる燗。秋鹿は燗に堪えぬ。

 河豚を食べておきながらも..。

 彩りの色彩豊かなお造りを。

 この時期の赤貝ときたら..。
真夏に青春ノベルを乱読するような時節相応のノスタルジーな感激だってある。
プヨプヨ..プププゥ。
口ずさみそうになりながら..。
いつだって音楽を奏でる。
 金目鯛の焼き。
ワカメ..。
カツオならサザエさん...。
 ブレたっていい。
この味にブレなどありもしない。
 堂々たる鮑..。
肝がまさに肝いり..。
 蕪って歌舞伎なんだけど..。
あの頃の江戸って時は..。
文化風蘭、伊達にダテ、水野十郎左衛門のカブイテ。
カブクどころかブレちゃって..。

岸由のお食事は楽しい。
このイクラはいくらでも食べてしまう。

 おかわり..お願いします..。

 いくらちゃん..。

 ごはんがおいしい。

 酸味溢れるいちごかな。

 ロラン.バルトの説によれば断面、切断の切り口にエロティックな感応があるらしい。


味の断面..。


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